地租改正の時に作成された地図です。

 日本の不動産登記制度は古く、明治時代の地租改正に端を発し、その始まりから130年以上の長い歴史を持ちます。ですが、その間に現況と土地台帳、その他の資料に差異が生じていることがあります。なぜなら、明治時代に計測したデータが未だに用いられている土地もあり、形状や面積が不正確で現況と一致しない場合があるのです。そのため、登記情報が実態とかけ離れてしまっており、売買や相続に支障をきたすケースが近年増加しています。

 土地家屋調査士は、そうした過去の登記を訂正したり、新築建物の登記をしたりすることで、各人が所有する不動産の情報を正確にし、健全な不動産取引に貢献することが役割です。

 所有されている土地の境界や面積等に関して不安があれば、土地家屋調査士にご相談していただき、その部分を明確にすることで売買や相続をスムーズに進め、ひいては大切な財産を守ることの備えになるのではないかと思います。