最近、国連で「世界地図は面積を正しく表す投影法を使うべきだ」という決議が採択されました。長く使われてきたメルカトル図法では、グリーンランドがアフリカと同じくらいに見えるなど、実際の大きさと印象がずれてしまいます。地図の描き方が変わるだけで、世界の“見え方”が大きく変わるというのは興味深い現象です。

しかし、地図の面積がどう描かれようと、地球上の土地の大きさそのものは変わりません。変わるのは「数字」や「見え方」であって、土地の実体はそのままです。この構造は、私たちが暮らす土地の境界線を考えるときにも重なる部分があります。

土地の面積は、測り方や時代によって数字が変わることがあります。昔の測量は簡易で、現代の測量は精密です。同じ土地でも登記面積と実測面積がずれることは珍しくありませんが、土地そのものが増減しているわけではありません。揺れているのは「数字」であって「土地」ではないのです。

そしてこの“数字の揺れ”は、読者の皆さんの土地にも起こり得ます。登記上は小さく見えていても、実際に測ると大きくなることがありますし、逆のケースもあります。売買では価格に影響し、固定資産税では余分な税金を支払っている可能性もあります。

境界線や面積を一度見直してみることは、将来の安心につながる大事なポイントになります。